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2013年7月22日月曜日

ワイルド・スピード EURO MISSION (2013・米) [7.0/10]

言わずと知れた(いつの間にやら)カーアクション映画の6作目。
3作目のTOKYO DRIFT辺りでもう終わりなのかと思いきや、続々と続編が制作され、前作のMEGA MAXではいよいよ今作で最後ですみたいなプロモーションしてなかったっけなとか思っていたらもう6作目。
今作の制作に関してはMEGA MAXが日本で上映されてるくらいの時期にLudacrisがtwitterか何かで次作の制作は既に決定してるよみたいな旨の発言をしていたのでまだやるんだ!って感じだったけど、EURO MISSIONを経てもまだ続くみたいですよ。
一応歴史に軽く触れておくと、1作目の"ワイルド・スピード"(原題はThe Fast and The Furious)が公開されたのが12年前の2001年。
2作目の"ワイルド・スピード"(2 Fast 2 Furious)が2年後の2003年に公開され、3作目の"ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT"(The Fast and The Furious: Tokyo Drift)が公開されたのが3年後の2006年。
ここまではストリートレースの色が濃く、TOKYO DRIFTの立体駐車場でのドリフトレースなんか痺れますよね。
登場する車もバラエティに富んでいて、TOKYO DRIFTは舞台が日本なので日本車が多く登場します。
3年後の2009年に公開された4作目の"ワイルド・スピード MAX"(Fast & Furious)からはどちらかというとアクション映画のカラーが強くなり始め、レースシーンは登場するもののストーリー進行そのものとの関連性は薄れてきているように感じます。
またこの作品から本編最後に次作に繋がる何かを残していく演出が施されるようになります。
MAXの最後ではドミニクを乗せた護送車に何台かの車が接近してくる...みたいな終わり方をして、それから2年後の2011年に5作目の"ワイルド・スピード MEGA MAX"(Fast Five)が公開されます。
MEGA MAXの最後でもレティの生存を匂わせる発言とレティの写真が映し出され幕を閉じます。
そして2年後の2013年に今作(Fast & Furious 6)が公開されるという訳です。
時間軸でいうと1、2、4、5、6、3という順になっており4作目から6作目まではある程度地続きになっている感じです。
始まりはブラジルで強奪した金で静かな生活を送るドミニクのもとにMEGA MAXでも登場したマッチョな警察官ホブスが訪れ、国際的犯罪組織の逮捕に協力してほしいと捜査資料を手渡すがその資料の中にはレティの写真が含まれていた。
真相を確かめるべく条件を提示した上でホブスに協力することを承諾し、前作でもお馴染みのメンバーを集め、新たな敵へと挑んでいく...といった具合。
今作もまた次作に繋がる布石が残されており、時間軸でいうとこのEURO MISSIONの次にあたるTOKYO DRIFTのハンが死ぬシーンにプレイバックし(EURO MISSIONの中で度々ジゼルと東京に行こうと話しているし、最後みんなでBBQしているシーンでも一人で東京に行く旨の発言をしている)、なるほどここでやっと繋がってくるのかと思っていたら、TOKYO DRIFT本編には登場していなかったジェイソン・ステイサム演じるイアンという男が登場して今作は終わります。
よって4作目のMAXから今作EURO MISSIONにまたがる一連の流れは終わりを迎えTOKYO DRIFTへと話は繋がっていくものの、このTOKYO DRIFTの先にまた新たなストーリーが続いていくようです。
ちなみにTOKYO DRIFTの本編の最後にはドミニクが東京にやってきて主人公のショーンにレースを挑むシーンがあるので、まだまだ何か続いていく感じがあって楽しみですね。
ちなみにEURO MISSIONに登場した車で一番印象に残っているのはアルファロメオのジュリエッタですかね。
クライマックスの輸送機からブライアンが脱出するときに乗ってる赤い車です。
あとブライアンがGT-Rに、ミアがBRZに乗ってるのが嬉しいですよね。
車は日本車に限る等々の発言も日本人にとっては単純に嬉しいところ。
そして次の7作目の制作は既に始まっており、ヴィン・ディーゼルの発言によると撮影地は日本と中東で行われるらしい。
監督はジャスティン・リンから"ソウ"でメガホンを取ったジェームズ・ワンに代わるとのこと。
おそらく2年後か3年後には東京を舞台にした新作が観れると思います。
ただヴィン・ディーゼルとジェイソン・ステイサムが同じ作品でバチバチやるのは画として若干暑苦しいので出演はどっちかでいいかなと。
まあそんな訳で今までの5作を観ていないとちょっと楽しさが半減するかと思いますが、世界で人気を誇るカー・アクション映画の最新作なので、まだ観ていない方は是非劇場へ!

2013年7月1日月曜日

華麗なるギャツビー (2013・日) [7.0/10]

言わずと知れた傑作、F・スコット・フィッツジェラルドの"The Great Gatsby"を原作とした2013年の映画。
監督はバズ・ラーマンで、彼は過去にムーラン・ルージュやオーストラリアを撮っている。
もともと演劇学院出身で舞台演出家だったのでこういう派手で豪華な映像を撮るのを得意としている人だと思います。
ちなみにこの"The Great Gatsby"は2度映画化されており、1974年の方はフランシス・フォード・コッポラが脚本書いてるのでこちらも気になったら是非。
ただコッポラの"The Great Gatsby"はオリジナリティが強く原作が好きな人には不向きかもしれません。
トビー・マグワイア演じるニック・キャラウェイの回想で物語は始まり、彼がロング・アイランドにある高級住宅地ウェスト・エッグに越してくるまでが語られる。
彼は毎日隣の家の巨大な屋敷から誰かに見られていると感じながら日々を送るが、いとこであるキャリー・マリガン演じるデイジー・ブキャナン達と会食をしている時にその男がレオナルド・ディカプリオ演じるジェイ・ギャツビーという人物であることを知る。
その後ギャツビーからの招待で毎週末ギャツビーの屋敷で開かれている豪華絢爛なパーティーに出向き、初めてギャツビー本人と対面し交流を深めていく。
その中でギャツビーがずっと胸に秘めていたデイジーへの隠された愛と、彼女との間にあった過去、そして大きな野望を知ることになる...ってのが大まかなストーリー。
多分この映画はなんとなく小説を知っていたり概要を知ってたりして観に行く人が多いと思うんだけど、それに耐えうる作品にはなってると思う。
役者の顔ぶれも豪華だし、3Dで制作された映像、どんだけ金使ってるんだよっていう豪華な衣裳やセットの山々。
衣裳に関しては女性のドレスはプラダ、ジュエリーはティファニー、男性服はブルックス・ブラザーズが提供している。
これだけ有名な作品をわざわざリメイクする意義は映画を観れば十分感じれるが、監督曰く現代の富裕層の無責任な散財へのメタファー的な意味合いもあるとかないとか。
各方面の批評は豪華すぎる装飾が役者の演技を邪魔しているとか必ずしも肯定的なものばかりではないが、観て普通に楽しめるエンターテイメント作品ですね。
ちなみに個人的にこの映画をわざわざ劇場まで観に行こうと思ったのはサントラが素晴らしいからです。
Jay-Z総指揮で制作された今回のサントラ、曲を提供しているアーティストも豪華でJay-Z, Beyonce & Andre 3000, will.i.am, Fergie, Lana Del Rey, Florence + The Machine, Emeli Sande, Gotye, Jack White, Nero, Sia等々。
半端じゃないですこのメンツ!
特にパーティーのシーンで流れてるwill.i.amのBang Bangが最高。
映画を観た人は是非サントラも手にとっていただきたい!
映画を思い出しながら聴いてもよし、普通に1つのアルバムとしても並々ならぬクオリティです。
観に行きたいけどどうしようかなと思ってる人は映画館に赴いてみてはどうでしょうか。