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2015年4月9日木曜日

ブルージャスミン (2013・米) [7.0/10]

 ものすごい久々に書きます。つまらない映画ブログですが、今後は定期的に書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。

 「マジック・イン・ムーンライト」がそろそろ公開ということで、今回は「ブルージャスミン」を。本作は2013年公開のウディ・アレン監督作品。前作の「ローマでアモーレ」はアレン本人が出演していて、アレン(俳優としての)好きとしては最高だったのだが、今作は残念ながら監督・脚本に従事しているようだ。
 ストーリーはケイト・ブランシェット演じるジャスミンという女性がサンフランシスコにいる義理の妹の家へ転がり込むところから始まる。でまあ、元夫が詐欺師で刑期中に自殺して、ジャスミンは一文無しなんだけど、でも飛行機はファーストクラスに乗ってるしバッグはヴィトンだし、といった具合で自尊心で何とか自分を保ってる感じ。ちなみにこのサンフランシスコの話と、幸せに暮らしていた過去の話が同時進行的に進んでいきます。この辺は町山さんもラジオで言ってたけど、ブルー繋がりで「ブルーバレンタイン」も似たようなテイストですね。そしてジャスミンは新たな第二の人生を始めようとするんだけど、どうしても自尊心を捨てきれずに、現実と自尊心の間のジレンマで崩壊していく姿を描いていく。でもどこか軽いタッチというかブラックコメディというか、前述の「ブルーバレンタイン」は暗くてずっしりした映画だけど、本作はあくまでアレンの映画として、コメディとして、描かれているから面白い。
 アカデミー賞主演女優賞を獲得したケイト・ブランシェットの演技は圧巻。前述したどこか軽さを感じさせる一つの要因は、アレンの意図を彼女がしっかり演技に落とし込んでいるからだと思う。要所要所にアレンっぽさが滲み出ているシーンもあったり(惚れた腫れたはやっぱりお家芸)して、楽しく観れる一本。


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