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2015年5月3日日曜日

博士と彼女のセオリー (2014・英) [7.5/10]

イギリスの理論物理学者であるスティーブン・ホーキングと、彼の元妻との関係に焦点を当てた伝記映画。
主演はエディ・レッドメインで、彼は第87回アカデミー賞にて主演男優賞を獲得しました。
前評判では「バードマン」のマイケル・キートンがオスカー筆頭候補と言われてたみたいですけど、見事エディ・レッドメインが獲得し、今アカデミー賞で最大のサプライズとなりました。
またフェリシティ・ジョーンズも主演女優賞にノミネートされましたが、惜しくもジュリアン・ムーアに持っていかれましたね。

日本でも講演したことがあり、「車椅子の物理学者」としても知られるホーキング氏。
彼は若い頃に筋萎縮性側索硬化症を患い、やがて体が思うように動かなくなり、ついには言葉を発することもできなくなってしまう。
だが彼はそんな中でも自身の研究に熱を注ぎ込み続け、今でもご健在なのです。

こういった病気を患った方に焦点を当てた伝記映画は、お涙頂戴な構成になりがちなのですが、この映画はホーキング氏を美化しすぎず、ありのままに描いているのがいいですね。
また研究内容に重きを置かず、夫婦の関係性を中心に、ホーキング氏と周りの人との人間関係に重きを置いて映画が作られているのも、この映画の特徴かも。
この点はイミテーション・ゲームとは少し趣が異なるかなあと思うところ。

エディ・レッドメインの演技は卓越しており、後半はほとんど顔の動きや目の動きのみの演技となるんだけど、それでも感情を豊かに表現し、演技で映画にリアリティをもたらしており、本当に素晴らしいです。
もう公開から時間が経っているので、ミニシアターや名画座でしかもうやってないかもですけど、うーんデートにはもってこいな映画じゃないですかね。
心が温まるいい映画でした。

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