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2013年4月9日火曜日

ピーナッツ (2006・日) [7.5/10]

ウッチャンナンチャンの内村光良が昔から究極の目標と語っていた映画監督に初めて挑んだ作品。
この映画の脚本は彼が書き下ろしたもので、この映画で彼は監督・脚本・主演の3役を務めている。
かつて"伝説のサードと呼ばれた秋吉光一は、自身の執筆活動に行き詰まり帰郷する。
一方その街では商店街の再開発を巡って企業側と商店街側、更には商店街側の中でも再開発賛成派と反対派との対立が顕在化していた。
そんな中帰郷した秋吉は商店街の会長かつ草野球チーム"ピーナッツ"の監督でもある草野務の元を訪れ、草野は企業側が提案してきた再開発の行方を草野球の試合で決める"賭け試合"を行うことを決断する。
そして秋吉と草野は全盛期だった当時のメンバーを集め練習を始め、街の行方を決める試合へと向かって行く...というのが大まかなストーリー。
出演陣は内村に加え、さまぁ〜ず・TIM・ふかわりょうらバラエティ番組「内村プロデュース」でお馴染みのメンバー。
それをベンガル・桜井幸子・竹中直人・小木茂光・奥貫薫・佐藤めぐみら豪華な顔ぶれが支える。
コメディ的な要素も多分に含みながら、心温まるハートフルな内容。
地区大会優勝を遂げた当時のチームを振り返り、懐かしみながらどこか羨望の眼差しで当時を見つめるピーナッツの面々を通して、もう一度あの動機がピュアだった頃の自分に戻りたい、もう一度夢を追いかけていたあの頃の気持ちを思い出したいといった想いが描かれている。
主題歌であるNO PLANの「君の中の少年」(馬場俊英 詩・曲)でも同様のテーマで曲が書かれており、社会にすっかり馴染んでしまった大人たちへのメッセージにもなっているのではないか。
僕は個人的に内村プロデュースが大好きだったこともあり、この映画も一生心に残る大好きな映画の一つです。
今の自分がちゃんとあの頃抱いた夢と向き合っているのか、あの頃のピュアな想いを忘れていないか、そういったことを自分に問いかけさせられる作品。
すごく観やすい映画だし本当に温かみのある映画だと思うので、是非一度ご覧になってください。

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